遠別モーターパラグライダーエリア


  このあたりの海岸が空き地になってる理由

 ここを飛んだ人から、「この海岸は砂浜がないんだね」と言われた。
 サブエリアとした付近の海岸線は、かつては今よりもっと沖にあり、海岸沿いはずっと民地で牧草地だったという。しかし、海岸がどんどん侵食されてきたため、護岸ブロックで固めるようになった。その時に土砂を入れたので牧草地として使えなくなり、現在は放置された空き地になっているそうだ。

 1977年に撮影された空中写真と、おそらく2012年に撮影されたと思われる衛星写真を比べてみた。


※ 国土地理院の地図等をwebに載せる場合、『刊行物等の内容を補足するため、下記基準程度の少量の地図等を補助的に挿入する場合』として、『◇Webサイト等 300×400ピクセル以下の大きさで地図等の一部(ラスタ形式)を掲載する場合』は「出所の明示」をして利用が可能とのことなので、ここではその大きさにしている。


 1977年の写真ではわかりにくいが、海岸付近で白くなっているのは波なので、白い範囲の右側が海岸ということになる。写真下方1/3くらいで白く波立っている右側に白い棒のように写っているものは、おそらく護岸ブロックだろう。
 1947年に米軍が撮影した空中写真も国土地理院のHPで公開されている。これの海岸線をトレースしてみると、ちょうど波で白くなっている範囲の海岸が77年までに侵食されているのがわかる。
 その後、サブエリアのあたりまで護岸工事が進められ、ほぼ1947年の海岸線に今の護岸ができ、離岸堤も作られているのが2012年の写真でわかる。写真上方の河口付近には護岸がないためか、現在は1977年よりも侵食が進んでいるのもわかる。

  なぜ海岸が侵食されるのか?

 いろんな理由があり、気候変動だとか、海流の変化などもあったり、局地的には近くの漁港・防波堤などの整備で沿岸流が変わるなどということもあるようだが、一番大きな原因は、かつては河川から土砂が流れてきていたのに、近年はダムなどが多数できて川から出てくる土砂が減ったためなんだそうだ。
 高いところにあるものは低いところに移動する、というのは重力の法則なので、山地にあったものが海岸に運ばれ、さらに深海底に移動するというのがかつての姿。それが、今は山地にあったものは固定されているので海岸にあったものだけが深海底に移動しているということだろうか。

 重力に逆らって飛んでいるフライヤーは、自然の原理に反しているのかな、と思ったり。


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