このあたりの海岸が空き地になっている理由ここを飛んだ人から、「この海岸は砂浜がないんだね」と言われた。サブエリアとした付近の海岸線は、かつては今よりもっと沖にあり、海岸沿いはずっと民地で牧草地だったと聞いた。しかし、海岸がどんどん侵食されてきたため、護岸ブロックで固めるようになった。その時に土砂を入れたので牧草地として使えなくなり、現在は放置された空き地になっているそうだ。 1977年に撮影された空中写真と、おそらく2012年に撮影されたと思われる衛星写真を比べてみた。
なぜ海岸が侵食されるのか?いろんな理由があり、気候変動だとか、海流の変化などもあったり、局地的には近くの漁港・防波堤などの整備で沿岸流が変わるなどということもあるようだが、一番大きな原因は、かつては河川から土砂が流れてきていたのに、近年はダムなどが多数できて川から出てくる土砂が減ったためなんだそうだ。高いところにあるものは低いところに移動する、というのは重力の法則なので、山地にあったものが海岸に運ばれ、さらに深海底に移動するというのがかつての姿。それが、今は山地にあったものは固定されているので海岸にあったものだけが深海底に移動しているということだろうか。 重力に逆らって飛んでいるフライヤーは、自然の原理に反しているのかな、と思ったり。 いや、空気の微妙な密度差を上手に利用しているのだから、むしろ自然の原理を有効に操っていると言えるのかな? |