「第10回北海道動力パラグライダーフライヤーズ協議会全道大会(2013 フライヤーズサミット in 遠別)」 報告

実行委員会事務局 酒井 利啓

 本大会はフライヤー相互の情報交換による健全なフライト環境の保全を目的にして、フライヤーズサミットとしてJHFおよびJPMA、更にはクラブ、地域や都道府県を越えて、個人が参加して毎年おこなわれている大会です。
 今回は開催地である遠別町の多大なるご支援を得て、日本海北部海岸沿いの南北約40kmの範囲で存分に飛行していただきました。また町内に広報することでパラグライダーの普及と発展に寄与することを目指しました。

【大会概況】
●6月29日(土)、晴天:終日フリーフライト
 朝8時、遠別町からお借りした本部テント設営時には前夜から車を走らせてきた人などすでに10名以上が集まっていました。8時半に飛行エリア空域説明、諸注意などブリーフィングの後、フライト開始しました。
 13時少し前、参加者がほぼ揃っていたため予定より早めに開会式。小林大会委員長の開会宣言、そして名誉大会委員長を務めていただいた遠別町の笹川町長に歓迎のご挨拶をいただきました。
 海岸線がほぼ南北方向で、この日はやや北寄り3〜4m/sの海風。各自、思い思いのフライトでしたが、中には翌日に競技として予定していた片道30kmのクロスカントリーをしてきた人もいました。
 16時頃から焼肉パーティー。しばし飛行を休止し懇親会となりましたが、アルコールを飲まない人多数。ちゃんと次に備えていました。日没は19時20分頃。晴天ベタなぎ。日本海に沈む夕陽を眺めながら、浴びながらのサンセットフライトを楽しんでいました。

●6月30日(日)、晴天:午前中競技
 早朝は穏やかだった風が6時半頃から急に6〜7m/s程度まで強まり、開催が危ぶまれましたが、しかし8時を過ぎると南西5m/s程度まで落ちてきました。このため計画では北側へ約30kmのクロスカントリーを考えていましたが、南風が強いことから南側約10kmの範囲での耐久フライトとし、親睦を主眼とした大会であることから技術を競うものではなく各自の滞空時間と設定されたシークレットタイムとの差が小さい順を競いました。競技開始の9時には風速が天気予報通りの4m/s程度となりました。
 遠出をしないことにしたことは、逆に普段パラグライダーを見る機会のない一般の見学者にとっては好都合でした。笹川町長も所用があって閉会式まではいられませんでしたが、朝から町の人たちと一緒に楽しまれていました。また、国道が海岸線沿いに並行しているので、通行車両からも飛び交う多数の機体がよく見えていました。
 11時に競技終了。表彰式に引き続いて行った閉会式では、お手伝いいただいた地域おこし協力隊の塩見様より感想コメントをいただき、大会終了となりました。

【謝辞】
 今回、遠別町様には町の河川公園を会場として提供していただいた上に、普段は荒れ地になっている範囲まできれいに草刈りをしてくださいました。また『地域おこし協力隊』という町のボランティア組織が準備段階から小林委員長とともに役場総務課との折衝、事前に町内各所にポスター掲示、各戸に設置されているテレビ電話による広報などしていただいた上、当日の運営まで協力してくれました。
 さらに、当日には町内の(有)ササキ機械店様より飲料の差し入れをいただき、また、ラ・ムエッティ様、フライトシステム様には協賛品を提供していただきました。
 ここに記して感謝の意を表します。

【競技成績】(全成績は別途)
メイン競技:『のんびり、長時間滞空しよう!』
 参加人数 22名
  1位 村井  清 (旭川スカイクルーズ) 設定タイムと同タイム
  1位 高田  正之(愛知県)        同上
  3位 朝比奈 正信(スカイwith白老)    1分差
  4位 鹿島  祐治(スカイwith白老)    3分差
  5位 菅原  覚 (旭川スカイクルーズ)  4分差
  5位 相澤  義典(オホーツクMPG同好会)  4分差

サブ競技:フォトコンテスト『空から見た町の風景』
 最優秀賞 野原 正和(旭川スカイクルーズ)

背景は 塩見 記正様(遠別町地域おこし協力隊)撮影写真を加工

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